白いチューリップと妊娠検査薬、おしゃぶりを添えたイメージ写真
分子栄養学 | Column

妊活で見落とされがちな
「栄養の土台」

健康相談NOZOMI 代表 山本淳

健康相談NOZOMI 代表 山本 淳

分子栄養学カウンセラー/バイタルファスティングマイスター

NPO法人オーソモレキュラー分子栄養医学協会の認定講師。婦人科での検査だけでは見えない体づくりの土台について、栄養・生活習慣の面からご提案しています。

「検査では特に問題ないと言われたのに、なかなか妊娠に至らない」。基礎体温をつけ、タイミングを合わせ、できることはやっているつもりなのに、結果が出ない——。そのモヤモヤは、頑張りが足りないからではありません。一般的な血液検査の数値だけでは見えない、栄養という視点があります。

検査に異常が出ないのに、妊娠に至らない——それも、めずらしいことではありません

一般的な血液検査を受けても、明確な原因が見つからないケースは少なくありません。医学的には「原因不明不妊」と呼ばれる状態で、検査では原因を特定できないまま、一人で抱え込んでしまう方も多くいらっしゃいます。基礎体温をつけ、タイミング法を試し、葉酸サプリも飲んでいる。それでも変化が感じられないとき、一般的な血液検査の数値には出てこない部分に目を向けてみる、という選択肢があります。

また、妊娠には至っても、流産を繰り返してしまうという悩みを抱える方もいらっしゃいます。理由がはっきりしないまま同じことが続くつらさは、決して軽いものではありません。

検査の数値は「氷山の一角」

見える数字と、見えない土台

一般的な血液検査で分かるのは、ホルモン値など、見える範囲のデータです。ですがその数値を土台から支えているのは、日々の食事や栄養状態。検査に異常が出なくても、体づくりの土台が整っているとは限りません。

水面から見えている氷山の先端が「検査でわかる数値」だとすれば、水面下に広がる大きな土台にあたるのが「日々の栄養状態」です。見えないからこそ、見落とされやすい部分でもあります。

妊活期に見落とされがちな栄養

分子栄養学では、体を細胞レベルで見て、必要な栄養が満たされているかを大切にします。妊活期に意識しておきたいとされる栄養素の一例をご紹介します。

鉄 Iron

妊娠準備期に不足しやすいとされる栄養素の代表格。月経のある期間は特に消費が多く、体づくりの土台として意識されることが多い栄養素です。

多く含む食品:赤身肉・レバー・あさり・小松菜

タンパク質 Protein

ホルモンや細胞の材料になるとされる栄養素。糖質中心の食事になりがちな現代では、意識して摂る必要があると言われています。

多く含む食品:肉・魚・卵・大豆製品

ビタミンD Vit. D

多くの人が不足しがちな栄養素。日光でも作られますが、屋内で過ごす時間が長い現代では食事だけで補いにくく、サプリメントで補う人も多いです。

多く含む食品:鮭・きのこ類・卵黄

亜鉛 Zinc

細胞分裂やホルモンバランスに関わるとされるミネラル。加工食品中心の食生活では不足しやすいと言われています。

多く含む食品:牡蠣・牛肉・ナッツ類

葉酸 Folate

妊娠を考える時期に特に注目される栄養素。細胞分裂に関わるとされ、厚生労働省も妊娠前からの摂取を推奨しています。

多く含む食品:ほうれん草・レバー・ブロッコリー・大豆製品

オメガ3脂肪酸 Omega-3

体内の炎症をコントロールするとされる脂質。現代の食事では不足しやすく、青魚を中心に意識して補いたい栄養素です。

多く含む食品:青魚・亜麻仁油・えごま油

関連記事:脂質(油)の話

食事だけで十分な量を満たすのが難しい栄養素もあるため、状態に応じてサプリメントを取り入れる方もいらっしゃいます。

ホルモンと栄養はつながっている

女性ホルモンや卵子の質に関わる体内の働きは、材料となる栄養が満たされて初めて機能すると考えられています。また、血糖値の乱れはホルモンバランスに影響を与えるとも言われており、甘いものや精製された炭水化物の摂り方を見直すことも、体づくりの視点の一つです。血糖値の波や、甘いもののとり方は、糖質と血糖値の波の話でくわしくまとめています。

腸内環境も、見落とせない土台のひとつ

腸内環境はホルモンの代謝にも関わるとされています。良い栄養をとっても、腸の状態が乱れていると活かしきれないことも。詳しくは胃腸の不調を整える方法もご覧ください。

パートナーの栄養も、妊活の視点の一つ

妊活は、女性だけの取り組みではありません。男性側も、亜鉛やビタミンB群、抗酸化物質などの栄養が精子の質に関わるとされています。パートナーと一緒に食生活を見直す方も増えています。

ストレスと妊活の関係

妊活中は、結果が出ないことへの焦りや周囲との比較で、ストレスを感じやすい時期でもあります。ストレスがかかると、体内でコルチゾールというホルモンが多く分泌されますが、その代謝にはビタミンCやマグネシウムが使われるとされています。ストレスが続くと、これらの栄養素が消耗されやすくなる、という見方もあります。

がんばりすぎるほど、栄養は消耗されやすい

「頑張らなきゃ」と気を張るほど、実は栄養面では消耗が進んでいることもあります。息抜きの時間や、心をゆるめる工夫も、体づくりの一部です。

冷えと妊活

「冷えは万病のもと」ともいわれますが、妊活においても血の巡りは大切にしたい視点の一つです。鉄やオメガ3脂肪酸は血流に関わるとされる栄養素で、これらが不足すると、体が冷えやすく感じられることもあります。湯船に浸かる習慣や、生姜・根菜類など体を温める食材を取り入れることも、日々できる工夫の一つです。

妊活中に意識したい、控えめにしたい食習慣

血糖値やホルモンバランスに影響を与えるとされる食習慣もあります。量や頻度を見直すことが土台づくりにつながります。

控えめにしたい食習慣

  • 加工食品・スナック菓子
  • 揚げ物や菓子類に多いトランス脂肪酸
  • 甘い飲み物・清涼飲料水
  • カフェイン・アルコール

今日からできる、体づくりの視点

今日から意識したいこと

  • 毎食、タンパク質をしっかり(肉・魚・卵・大豆)
  • 鉄・ビタミンD・亜鉛を食事から意識して補う
  • 血糖値が乱れやすい、甘いものや白米などの主食の摂り方を見直す
  • 睡眠の質を整え、体を回復させる時間を確保する
  • 飲酒・喫煙を控え、ストレスをためない工夫をする

まとめ|まだ、できることがあります

「自分は何がダメなんだろう」と、一人で抱え込んできた方も多いと思います。基礎体温をつけ、タイミング法を試し、できることはやってきたはず。それでも、一般的な血液検査には映らない栄養の土台が、実は見落とされていたのかもしれません。そこに気づけたなら、まだできることがあります。焦らず、できることから整えていくお手伝いをします。「自分の場合はどうすれば」と感じたら、お気軽にご相談ください。

※本記事は健康・栄養に関する一般的な情報提供を目的としたもので、効果を保証するものではなく、医療行為や診断に代わるものではありません。妊活・体づくりは、一般的な医療の検査だけでは原因が分からないと言われがちで、なかなか解決の糸口が見つからないことも少なくありません。栄養と生活習慣の面から、体の土台を整えることで、できることがあります。症状が強い場合や治療中の方、服薬中の方は、安全のため、分子栄養学(オーソモレキュラー)に理解のある医療機関にもご相談のうえ、無理のない範囲で取り組んでください。
FAQ

よくあるご質問

まずは日々の食事内容を振り返ることから始める方が多いです。タンパク質・鉄・ビタミンD・亜鉛・葉酸など、不足しやすい栄養素が満たされているかを確認し、食事やサプリメントの摂り方を整理していきます。
食事内容や生活スタイルは人それぞれです。自己判断でたくさん摂るより、状態に応じて優先順位をご提案する方が、体への負担も少なくなります。
もちろんです。妊活は女性だけの取り組みではありません。パートナーの食生活も含めて、ご相談いただけます。
個人差はありますが、まずは3か月ほどを目安に、食事と生活習慣を整えるところから始める方が多いです。小さな変化の積み重ねが、体づくりの土台になります。
Contact

一人で抱え込まず、栄養の視点も試してみませんか。

一般的な血液検査の数値だけでは見えない、日々の栄養状態。何が不足し、何から整えるとよいかは人それぞれです。初回カウンセリングは無料・全国どこからでもオンラインで対応します。

📅 直接予約するなら

無料カウンセリング
を予約する

今の状態をお聞きし、
あなたに合わせた進め方を
ご提案します。

無料で予約する

初回無料・約30分・オンライン完結

🎁 まず診断を受けるなら

【7問でわかる
胚葉タイプ診断】

生まれ持った体質を7問で診断。
タイプに合わせた栄養ヒントも
LINEに届きます。

LINEで診断を受け取る

今すぐ受け取れる・登録者限定

営業時間 8:00〜22:00定休日 不定休TEL 090-3929-7288

胚葉タイプ診断 無料相談